ぽんこつSEサラリーマンの雑日記

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高級イヤホンUE10proをリモールドでカスタムIEM化した話【個人輸入】

こんにちは
ぽんこつSEです。

今回は昔の話になってしまうのですが、
2012年の末にイヤホンUltimate Ears Triple.fi 10 PROをリモールドしたときの話を書いてみようかと思います。

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  • これからカスタムIEMを考えている方
  • リモールドって実際どれくらいかかるの?
  • どういう流れなの?
  • お店を通さないといけないの?
  • 英語が出来ないけど、メールのやりとりは大丈夫?

カスタムIEMイヤホンって?

オーディオ好きの方であればご存知かと思いますが
一般的には知られていないかと思います。
カスタムIEMとは、Custom In Ear Monitor (カスタム・イン・イヤー・モニター) の略称で、イヤモニとも略されます。
プロの歌手がステージでつけているイヤホンでもあります。

自分の耳型を取り、その中に音を鳴らすドライバ(すごく小さいスピーカーと思って良いです)と呼ばれる部品を
自分で選び好きな音になるようにカスタムします。
例:高音、中音、低音を各1つとか低音が好きだから低音は2つにするとか・・

私がしたのは中身(ドライバ)は市販品(UE 10pro)を使い、外側のシェルと呼ばれる入れ物だけを自分の耳型にオーダしました。
それをリモールドと呼ぶようです。

きっかけ

当時、大学生だった私はオーディオに関してハマっている状態でした。
ヘッドホンではなく特にイヤホンにハマっていました。

当時、5000円程のソニーカナル型イヤホンを使っていた記憶があります。
丁度断線してしまい、次のイヤホンを探していました。
良いイヤホンを探している時に目に入ったのがUltimate Ears Triple.fi 10 PROでした。

3万程しており一般のイヤホンと比較するとかなり高価でしたが
リケーブル(ケーブル交換)が出来、断線しても3000円くらいでまた使える
というところが特に気に入りました。
3万円出せば他にも色々あったのですが、王道と呼ばれ、
とにかく10proとの比較レビューが多かったので間違い無さそうと思い10proを選びました。

しばらく素の状態で10proを使用していた訳なのですが
電車で使うと遮音性の低さが目立ってきました。

良い音で聞いていても周りのノイズが入ったら意味ないじゃん!

と思って、イヤーピースを交換したりしていました。
当時、気に入って使っていたのはこれです。

普通のシリコンと比べると圧倒的に遮音性は良かったです。
ただ、数ヶ月で交換しないといけなくなります。
そのため学生には若干コスパは悪かったです。

そこで遮音性を上げるための方法を調べていると
自分の耳型にするリモールドというのが浮上しました。

当時、ノイズキャンセリングイヤホンで聞く音楽なんて作られた音だ!
なんてことを思っており、物理的に遮音性が高いものを見つけ、これしかない!と思いました。

値段は?

送料込みで323$でした。3万5千くらいかな?空輸方法は一番安い物にしました。
オプションで高い物にすればもうちょっと早く届いた気がします。
10proと合わせると6万以上しています。
今考えると6万も出すのであればイチからカスタムIEMしても良かったかなと思います。
でも、8年使っていますが、今でも満足しています。

メリット

遮音性が高い

プロミュージシャンがステージで使うこともあり
自分の耳型にしたイヤモニは圧倒的に遮音性が高く
ノイズキャンセリングイヤホンにも劣りません。
ノイズキャンセリングのようにノイズを相殺する音を出しているわけでも無いので
ピュアな音で遮音性が高いのが特徴です。

かっこいい

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これ、賛否両論あるかもしれませんが
私はめちゃくちゃかっこいいと思っています。
私は1964earsさんでオーダしたのですが、シェル(イヤホンの器)がとてもキレイで高級感があります
そして、街なかでつけているとプロっぽい感じがします(笑)
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自分好みにカスタマイズできる

今回私はリモールドのため、音は10proの音ですが
カスタムIEMの場合、ドライバを自分で選択したりすることができるため
自分好みの音に出来ます。
ドライバを増やすと値段は上がります、1ドライバ1万円が相場でした。
当時はそれくらいでしたが、現在はもっと値下がりしているのかもしれません。

外側のシェルと呼ばれる入れ物(私は半透明で赤色)ですが
色、ロゴ、透明にするか中を見えないようにするか、
好きな絵をつけたり、外側に銀色のプレートを付けたり
好きなように見た目をカスタム出来ます。

私のシェルには1964earsとと書かれていますが外すことも出来ます。

以下のサイトにあるようにいろんな見た目にできます。
e-earphone.blog

デメリット

価格が高い

圧倒的なデメリットとして浮かぶのは値段です。
安くても2,3万、中のドライバにこだわれば15万など
キリがありません。
一般的にイヤホンは1万円でも高級な部類に入ると思うのでお手軽には手を出せません。
後述しますが、耳型を取るのにも5千円程かかります。

遮音性が高すぎる

これは、遮音性が高すぎることのデメリットになるのですが、
周りから話しかけられても気付きません。
スーパーでも外しておかないと会計が出来ません。
ただ、これはオーダする時に外部音を取り込むようの小さい穴を開けるかどうか
選べたと思います。
私は遮音性を求めていたので開けていません。

失敗したときのリスクが高い

いざ作って、耳につけると痛かったり上手く型がハマらず隙間ができてスカスカだったり
そうなると、3万以上もだして失敗すると落ち込みます。
たしかその場合は再度連絡を取り修正してもらえたと思いますが、私は修正をしていないので詳細は分かりません。

付け方に慣れが必要

付けるときと外すときはイヤホンを回しながら付け外します。
普通にまっすぐ刺しても付きません。
ここは慣れが必要ですが慣れてしまえば全く問題ありません。

なぜ個人輸入したのか

当時もeイヤホン等のお店でもカスタムIEMの受付はありましたが
確か、高かった記憶とメーカをあまり選べなかった記憶があります(曖昧です)
今は4万くらいであるようですね。
私は英語はからっきしでしたが、ネットで調べると依頼している方がいたので
翻訳サイトを使えば何とかなりそうだったので挑戦してみました。

オーダ方法

昔の話なので今は違うと思いますが
Webからオーダをするとオーダ内容のPDFをダウンロード出来、それを添付してメールを送りました。

当時のメール内容です(以下にPDFを添付して送りました)
最後に、映画が苦手なことも記述しました。
(内容は英語が出来る方からすると無茶苦茶だと思います・・)

I would like to use mold service for the earphone of 「10pro」 from Japan.

Should ear type impression and an earphone be sent?
I am sorry to be poor at English.

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添付したPDFの一部
わかりにくいですが、×がついているのが選択しているオプションです。

「日本から10proをモールドにするサービスをうけたいのだけど送ったら良いかい?」
「あと英語は貧弱なんだ、すまない」という内容だと思います

1964earsさんからの返事

Order form is complete except for if you want the red color to be translucent or solid? You can send us the impressions and earphone. Thanks.

「カラーはレッドを選んでるけどソリッド(透過なし)か半透明どっちだい?あとリモールドするイヤホンをこっちに送ってくれ」という意味だと思います

ぽんこつSEからの返事

i want to be translucent. Not solid.

In addition, is making shell more thickly possible? It is because more raise insulation and durability.
May I get the address of the point to send?

「半透明にして欲しい。透過なしではない。」
「加えて、シェルを厚めに作ってもらえるかな。遮音性と耐久性を上げたい」
「送り先を教えてくれ」

1964earsさんからの返事

I’ve updated the order form with the details.

「詳細を更新したよ」

ぽんこつSEからの返事

I think that it reaches soon since [10pro] and impression were shipped at least four days ago.

「10proを送ったからもうすぐで届くと思うよ」
こういった流れでやりとりしました。
これから考えている方には少しは参考になるかもしれません。

納期は?

オーダしてから3週間くらいでした。

ケーブルの種類

私が当時選んだのは確か10proのケーブルがそのまま使えるようにするケーブルの受け口を移植する方法です。
10proは2pinのため、リケーブルには2pinを選択する必要があります。
今つくるとするのであればmmcxの規格にします。
リケーブルの種類が豊富で、流れとしてはmmcxが主流になってきています。
あと2pinは折れてしまうと終わりです。私はまだ折れていません。
なお、下の写真のケーブルは元々銀色でした。年月が経つに連れて緑がかってきました。
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ちなみに私はBluetooth化を考えており、以下の商品を考えています。
こちらは安いノーブランド
約6000円くらいで評判も悪く無さそうです。Bluetooth規格も5.0で接続タイプも2pin,mmcxといろいろあります。
私のは0.78pinだと思います。

こちらは
FOSTEX メーカーが作成したBluetooth化するものです。
こちらは約3万ですが、有名メーカということもあり安心です。

まとめ

一度作ると長年使え、断線してもケーブル交換で対応出来る。
良い音をずっと使えるイヤモニ、おすすめです。
私は8年ずっと愛用しているので、自分だけのかっこいいイヤホンどうでしょうか?